子どもの歯並びは、成長とともに変化し、適切な時期に矯正を行うことで美しい歯列を手に入れることができます。
しかし、歯並びが悪い状態を放置すると、さまざまな悪影響が生じる可能性があります。この記事では、子どもの悪い歯並びが及ぼす悪影響や放置するリスクについて詳しく解説します。
目次
■悪い歯並びの原因とは?
子どもの歯並びが悪くなる原因は多岐にわたります。遺伝的要因、乳歯の早期喪失、指しゃぶりや舌の位置の悪さなどが挙げられます。これらの要因が重なり合うことで、歯が正しい位置に生えないことがあります。
■悪い歯並びが及ぼす悪影響
◎口腔衛生の問題
悪い歯並びは、歯磨きがしにくくなるため、むし歯や歯周病のリスクが高まります。歯と歯の間に食べかすが溜まりやすくなり、適切に清掃できない部分が増えるためです。
◎食べる・飲み込む機能の低下
歯が正しい位置にない場合、食べ物をしっかりと噛むことが難しくなります。これにより、消化不良を引き起こし、栄養吸収が不十分になる可能性があります。また、咀嚼が不十分だと、胃腸に負担がかかることもあります。
◎発音への影響
歯並びが悪いと、正しい発音ができないことがあります。特に、サ行やタ行などの音がうまく発音できず、言葉の発達に悪影響を及ぼすことがあります。
◎顔の成長や形態への影響
歯並びが悪いと、顎の成長や顔の形態にも影響を与えることがあります。顎が正しい位置に成長しないことで、顔のバランスが崩れてしまうことがあります。
◎精神的な影響
見た目に対するコンプレックスが生じることがあります。特に、思春期の子どもにとっては、歯並びが悪いことが自信喪失や対人関係のストレスにつながることがあります。
■悪い歯並びを放置するリスク
◎将来、矯正治療で抜歯の可能性がある
早期(特に5〜10歳頃の成長期)に治療を開始することで顎の成長を生かし、歯の生えるスペースを十分に確保した矯正治療ができるケースが多いです。
しかし成人以降に矯正を行うと、成長が終わってしまった骨を動かしていくため、健康な歯を抜歯してスペースを確保する場合があります。
◎経済的な負担
基本的に成人矯正よりも小児矯正の方が価格を抑えられる傾向にあります。そのため治療を先延ばしにすることで、大人になってからの矯正は治療費が高額になることがあります。
◎健康への長期的な影響
悪い歯並びを放置することで、長期的に口腔内だけでなく全身の健康にも悪影響を及ぼすことがあります。例えば、歯並びが乱れているために歯磨きが十分にできないと、歯周病が進行し、後々心血管疾患などよりリスクが高まることがあります。
■早期治療の重要性
子どもの歯並びの問題は、早期に発見し、適切な治療を行うことが重要です。定期的な歯科検診を受けることで、問題を早期に発見し、適切な対策を講じることができます。特に、永久歯が生え始めるタイミングでの検診は重要です。
【成長期のうちから歯並びを改善しましょう】
子どもの悪い歯並びは、放置するとさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。口腔衛生の問題、咀嚼機能の低下、発音への影響、顔の成長や形態への影響、そして精神的な影響などが挙げられます。早期に発見し、適切な治療を行うことで、これらのリスクを軽減することができます。
こはな歯科では、子どもの歯並びに関する相談や治療を行っています。お子様の健康な未来のために、ぜひ一度ご相談ください。