皆さんは「マウスピース矯正(インビザライン)」という言葉を聞いたことがありますか?
近年、TVやSNS、電車の吊り革広告などさまざまなところで目にするようになったマウスピース矯正は1980年代から始まったと言われています。
本日はマウスピース矯正の歴史や、特徴、メリットをお話しします。
目次
■マウスピース矯正(インビザライン)の歴史
マウスピース矯正でお馴染みのインビザラインは、1997年にアメリカのアライン社によって開発されました。今現在、マウスピースを用いた矯正治療を行っているブランドは複数存在しますが、アライン社のマウスピースが初めてのマウスピース型矯正装置として知られています。
◎ワイヤー矯正の不便さから生まれたマウスピース矯正
インビザラインの開発者であるコンピュータ科学者のZia Chishtiは、当時自身がワイヤー矯正治療を受けており、ワイヤー矯正の不便さやわずらわしさを感じた経験から、マウスピース矯正を生み出したと言われています。
■マウスピース矯正の特徴
マウスピース矯正の特徴は以下の通りです。
✔️透明のマウスピースを使う
✔️取り外しが可能で歯磨きや食事がしやすい
✔️金属アレルギーの方も使えるプラスチック素材
✔️ワイヤー矯正に比べて痛みが少ない
✔️シミュレーションソフトで治療中の歯の動きや、治療完了後の歯並びを予測することができる
■マウスピース矯正の治療内容
マウスピース矯正の流れは5つのステップに分かれます。
その1 カウンセリング
現在気になっている歯並びの状態をお伺いします。
その2 口腔内の確認
診断のために必要なレントゲン写真やお口の中の写真、歯型などをお取りします。
その3 シミュレーション
口腔内スキャナーのデータをもとに、治療により歯並びがどう変化するのか丁寧に説明いたします。
その4 診断治療計画説明
精密検査の診断結果をお伝えし、適した矯正装置の種類や治療期間、費用など具体的な治療計画について説明いたします。
その5 治療スタート
いよいよ治療がスタートです。
■意外と知られていないマウスピース矯正にまつわる話
◎マウスピース矯正はどのように歯を動かしているの?
マウスピース矯正は、患者様にマウスピースを装着していただき、1〜2週間で新しいものに交換していただくことで歯並びを動かしていきます。新しいマウスピースは、古いものよりも少しだけゴールの歯並びに近い形をしています。
また、歯科医師の判断によりますが、基本的には患者様の歯の表面にアタッチメントと呼ばれる突起を接着することで、マウスピースを固定し、歯を動かす力を加えます。
◎マウスピース矯正はワイヤー矯正に比べて痛みを感じにくいのは本当?
ワイヤー矯正は、平均1ヶ月に1度ワイヤーを新しいものに交換し、歯並びを整えます。 そのため、1ヶ月間強い力が歯にかかってしまいます。
しかし、マウスピース矯正は、1〜2週間に1度マウスピースを交換するので、歯にかかる力をその都度分散することができます。
このような理由により、マウスピース矯正はワイヤー矯正よりも痛みを感じにくいと言われています。
◎マウスピースはずっとつけていなければならないの?
マウスピースは、1日22時間以上装着していただく必要があります。そのため、食事や歯磨き以外の時間は装着していただかなければなりません。
【マウスピース矯正ならではのメリットがある】
ワイヤー矯正のデメリットから生まれたことから、マウスピース矯正ならではのメリットがたくさんあります。もちろん、比較するとワイヤー矯正の方が優れている点もありますが、それについてはまたの機会にお話しいたします。
マウスピース矯正をご検討の方は気兼ねなくご相談ください。