「出っ歯(上顎前突)はインビザラインで治せるの?」という疑問は、多くの方が抱く悩みのひとつです。特に軽度の出っ歯であれば、部分矯正で短期間に改善できるケースもあります。
本記事では、出っ歯の原因やインビザラインによる治療の適応範囲、治療期間の目安について、専門的な視点からわかりやすく解説します。
目次
◼️出っ歯(上顎前突)とは?
「出っ歯」とは、上の前歯や上顎が前方に出ている状態で、専門的には「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」とも呼ばれます。骨格や歯並びの問題により起こり、見た目の印象だけでなく、噛み合わせや呼吸、発音への影響が出ることもあります。
子どもの頃からの癖(指しゃぶりや口呼吸など)が原因になることもあり、成人でも矯正を希望する方が増えています。
◼️インビザラインで出っ歯は治療できる?
マウスピース型矯正装置「インビザライン」は、目立ちにくく取り外し可能という点でメリットが多い治療法です。
特に軽度の上顎前突では、抜歯なしで治療が進められるケースもあり、通院回数が比較的少なくて済む点も魅力です。
ただし、重度の出っ歯や骨格のズレが大きい場合には、ワイヤー式の矯正や外科的矯正を併用するケースもあるため、歯科医師による事前の診断が重要です。
◼️歯科医師による診断が不可欠
インビザラインの可否は、歯並びの状態、上顎と下顎のバランス、噛み合わせなど多角的な診断が必要です。精密検査やシミュレーションを経て、治療計画が立てられます。インビザライン治療は自由診療にあたるため、費用や治療期間についても事前確認が欠かせません。
◼️部分矯正で対応できるのはどんなケース?
「軽度の出っ歯」に該当する場合、前歯のみの部分矯正で対応できるケースもあります。例えば、前歯の傾きだけが問題であれば、マウスピースによる数ヶ月の治療で改善できることもあります。
一方で、カウンセリングを受けて奥歯の噛み合わせに問題があるとわかった場合や、歯列全体のバランスが悪い場合は、全体矯正が必要になる場合があります。
◼️矯正にかかる期間は?
インビザラインを用いた出っ歯(上顎前突)の治療期間は、症状の程度や治療の範囲によって大きく異なります。
◎軽度の出っ歯(上顎前突)の場合
歯の前方への傾きが軽度で、顎の骨格に大きな問題がない場合、比較的短期間での治療が可能になるケースもあります。このようなケースでは、6ヶ月程度で歯並びの改善が期待できる場合があります。ただし、効果や期間は個人差があり、あくまで目安です。
◎中等度の出っ歯の場合
前歯の突出だけでなく、上下の顎のバランスや奥歯の噛み合わせにも調整が必要な場合は、治療期間が長くなります。一般的には6ヶ月〜1年程度かかるケースも見られます。治療の進行状況によっては、期間の延長や治療方法の変更が必要となることもあります。
◎全体矯正が必要な場合
出っ歯の程度が強い場合や、顎のズレを伴うような複雑な症例では、歯列全体を対象にした矯正が必要になることがあります。この場合、インビザラインを用いても、治療には1〜2年ほどかかることが一般的です。
※治療にかかる期間は個人差があります。
【出っ歯の治療は「程度」と「原因」がポイント】
「出っ歯はインビザラインで治せるの?」という疑問に対しては、「軽度の上顎前突であれば対応可能な場合がある」というのが答えです。
部分矯正も一部の症例には有効ですが、すべての出っ歯に適しているわけではありません。
症状の程度や原因を把握し、自分に合った治療法を見つけるには、歯科医師によるカウンセリングと正確な診断が欠かせません。
「私って出っ歯?どの程度なんだろう?」とお悩みの方は、まずは無料相談・カウンセリングを活用し、お気軽にご相談ください。